<日本ハム3-3ヤクルト>◇22日◇エスコンフィールド ヤクルト塩見泰隆外野手(31)がアクシデントに見舞われ、開幕1軍が絶望的となった。6回2死一、二塁の中堅守備で古傷の左膝を痛めた。日本ハム今川の中前打にチャージをかけ、バックホームの姿勢に入ろうとした際、芝に足を取られて転倒した。苦悶(くもん)の表情で、しばらく倒れ込んでいたが、その後は自力で歩き、ベンチに戻った。
高津監督は交代を告げた後、頭を抱えた。試合後、指揮官は「ショックだね」と表情を曇らせた。塩見は1人で歩行してチームバスに乗り込んだが、左膝にはテーピングが何重にも巻かれていた。23日に帰京し、24日に検査を受ける。
塩見は昨年5月11日の巨人戦で左膝前十字靱帯(じんたい)と半月板を損傷し、長いリハビリに取り組んできた。今季の開幕戦に照準を定め、1日の2軍巨人戦で約10カ月ぶりに実戦復帰。慎重に復活のステップを踏んできた中で、再びアクシデントに襲われた。
山田、村上も離脱しており、またも開幕前に主力が負傷する事態に。高津監督は「これだけのけが人が出てしまい…。彼もしっかりリハビリをこなして、ここまでたどり着いたのだけど。残念としか言いようがないですね」と無理はさせず、リハビリに集中させる。